【レポート】第3回かもめんたる槙尾さんによるエンタメライブ
2019.04.22
ジャズバンド「チェトラピ」による音楽ライブ 即興で楽曲制作も
2018.11.20
Bar Coredo イベントスペース（港区赤坂）で10月29日、ジャズバンド「Chetorapi（チェトラピ）」による音楽ライブが開催され、トランペッターの田尻大喜さん、ピアニストの上田凛子さん、チェリストの飯島奏人さんの3人が出演しました。
田尻さんは、“人を笑顔にするトランペッター”として都内を中心に年間150本以上のライブをこなす音楽家。オーケストラや吹奏楽ライブに参加するほか、有名アーティストのサポートなども行うなど、多方面で活躍しています。
今回出演する田尻さん、上田さん、飯島さんですが、今年の8月にライブで共演。「このメンバーでまたライブがしたい」という思いから今回の開催に至ったといいます。この日は、それぞれが持つオリジナル曲を中心に、ジャズをベースにした“チェトラピアレンジ”で届けました。どんな風に盛り上がりを見せたのでしょうか。
オリジナル曲を中心に全13曲を披露！
十数人の観客が見守るなか、上田さんのピアノからライブがスタート。綺麗な音色が会場中に響き渡るなか、チェロとトランペットが乗っかりメロディーが完成していきます。披露したのは、飯島さんのオリジナル曲「フォアサイト・ドリーム」。明るくポップでノリの良い曲調は、観客に笑顔を届けます。
曲が終わると3人は観客に挨拶。続けて田尻さんが話し始めます。「実は今日、一曲も演奏する曲目が決まっていないんです。順番も決まってないし。すべて凛ちゃん（上田さん）の采配で進んでいきます（笑）」と、その場で演奏曲が決まることを明かしました。
3人はこの日、全13曲を披露しましたが、実際に「今からこの曲をやろう」とほとんどその場で演奏曲を決めていました。途中、即興で曲を作って演奏するという“離れ技”も披露した3人。最後まで会場を大いに盛り上げました。
“チェトラピアレンジ”でジャズベース＆壮大に届ける
チェロ、ラッパ、ピアノの3楽器が織りなす音楽は、綺麗で、どこか大人な雰囲気が漂っていて、そして何より壮大さが伝わってくる演奏でした。なかでも、ジャズスタンダード曲で知られる「アイ・ガット・リズム」では、軽やかに飛び跳ねているようなピアノや激しめのラッパ音が目立ち、聴いている人たちに“ジャズの楽しさ”を伝えているようでした。
そう、ステージ上の3人は、次にどの曲を演奏するか決めていないにも関わらず、「今の音楽を楽しもう」という感じで、常に楽しそうな演奏を見せていました。
後半一発目には、映画『海の上のピアニスト』と『ニュー・シネマ・パラダイス』から、エンニオ・モリコーネの楽曲を披露した3人。パワフルな演奏で陽気ムードに染め上げた後、続けて披露したのはスティーヴィー・ワンダーの楽曲。上田さんのカッコ良いピアノパフォーマンスが披露される一方で、飯島さんは時折チェロの胴体を叩くなどして、音楽の素晴らしさを表現していました。
切ない大人な曲から、元気でパワフルな曲まで幅広い演奏が披露された今回のライブ。観客は、演奏が終わるたびにステージに向けて大きな拍手を送っていました。
ライブの途中、即興音楽も披露した3人。上田さんが「今日ライブにきているお客さんのイメージ、オーラ、印象をイメージした曲を演奏します」と話すと、会場にいた一人の女性が手を挙げ、名前と血液型を伝えます。すると、上田さんがゆっくりと演奏を始め、田尻さん、飯島さんも乗っかっていきます。
静かに入り、だんだんと広がりを見せ、壮大になっていく演奏を見せ付けた3人。演奏後、上田さんは「優しくて、温かいイメージ」と解説。それに対して手を挙げた女性は、嬉しそうに笑顔を見せ、それに釣られ会場も温かいムードに包まれていきました。
ジャズとは思えない盛り上がり
この日3人が最後に演奏したのは、葉加瀬太郎さんの名曲「情熱大陸」でした。誰もが知るノリノリなメロディーで、バイオリニストも演奏に加わり、会場のボルテージは一気に最高潮に。演奏が終わると拍手が鳴り止まず、盛況のままライブは終了……かと思われましたが、そのままアンコールへ突入。披露したのは、田尻さんのオリジナル曲「Ride On!!」でした。
テンポが速く、どこかカッコ良さが光るメロディーを持つ「Ride On!!」。観客も一緒に歌うシーンもあり、会場はさらに盛り上がりを見せます。ジャズというよりもポップスに近いチェトラピアレンジ。演奏していた3人はもちろん、会場も終始笑顔を見せていたポップなライブとなりました。
Bar Coredo イベントスペースでは現在、音楽ライブのほか、お笑いライブなどさまざまなイベントを定期的に開催中。今後も楽しいイベントをお届けします。
